テニスのインターバルトレーニングのやり方|HIIT・タバタ・コートドリル【完全ガイド】
テニスのインターバルトレーニングのやり方|HIIT・タバタ・コートドリル
テニスは 試合の後半に動けなくなったら終わり。3セット目のタイブレーク、足が止まった瞬間に勝ち目はなくなる。
「スタミナ作りにジョギング1時間」は実はあまり効かない。テニスはジョギングじゃないから。全力 → 休憩 → 全力 → 休憩 を何百回も繰り返すスポーツ。
そこに効くのが インターバルトレーニング。
この記事では、なぜテニスにインターバルが効くのか、それから 実際のメニュー4種類、週の組み立て方 まで、まとめて書いておく。
① なぜテニスにはインターバルトレーニングが効くのか
テニスの試合は「インターバル」そのもの
テニスの1ポイントは、こんな構造になっている。
- ラリー(全力):5〜10秒
- ポイント間の休憩:20〜25秒
- これを 何百回も繰り返す(1試合 1〜3時間)
つまり、テニスの試合のリズムは 「短時間の全力」と「短い休憩」の繰り返し。
これ、インターバルトレーニング(HIIT)と全く同じ構造。
インターバルトレーニング(HIIT)とは?
- HIIT(High Intensity Interval Training):高強度インターバルトレーニング
- 「高強度の運動」と「短い休憩」を交互に繰り返す
- 1セッション 15〜30分で完結
- 同じ時間のジョギングよりも 心肺機能・脂肪燃焼・持久力 すべての効果が高いとされている
テニスに効く3つの理由
1. 無酸素+有酸素を同時に鍛えられる
短時間の全力は 無酸素運動(瞬発系)、休憩しながら続けるのは 有酸素運動(持久系)。テニスはこの両方を使う。インターバルだけが両方鍛えられる。
2. ポイント間の「回復力」が伸びる
20秒の休憩で、心拍を素早く下げて、次のポイントに備える。この能力が伸びると、3セット目でも動ける。試合の終盤で勝てるかどうかは、ここで決まる。
3. 時短で効果が大きい
15〜30分で完結。ジョギング1時間より効く。仕事や家庭がある社会人テニスプレーヤーには、これが一番ありがたい。
② インターバルメニュー4種類
実際のメニューを4つ。全部やる必要はない。1つを継続するほうが効く。
1. タバタ式(4分で限界)
日本人研究者・田畑泉さんが考えた「タバタプロトコル」。世界中で使われている、最も有名なHIIT。
やり方
- 20秒全力 → 10秒休憩 を 8セット
- トータル 4分 で完結
- ただし、4分間が地獄
メニュー例
- バーピー(全身):おすすめ
- もも上げ
- スクワットジャンプ
- マウンテンクライマー
- 縄跳び(全力)
所要時間:準備込み10分/頻度:週2回
最初の3セットは余裕。4〜5セット目で限界。6〜8セット目は気合い。4分なのに4kmジョギングと同じ効果 という研究がある(諸説あり)。
2. 走るインターバル(公園・河川敷で20分)
シンプルで一番効く。河川敷・公園・駅の周りでできる。
やり方
- 100m全力ダッシュ → 100m歩いて回復 を 8〜10本
- 休憩は呼吸が落ち着くまで(最大1分)
ポイント
- 「全力」は70〜80%でOK。100%でやると怪我する
- ダッシュの後、完全に止まらない。歩き続ける
- 8本目で吐き気がするくらいなら、強度が高すぎ
所要時間:20分/頻度:週2回
走るインターバルは、テニスの 横の動き には直接効かないけど、心肺の土台 が圧倒的に強くなる。
3. 縄跳びインターバル(家・公園で10分)
縄跳びは テニスのフットワーク に一番近い動き。プロも必ずやってる。
やり方
- 30秒全力 → 30秒休憩 を 10セット
- バリエーションを混ぜる(飽きないため)
バリエーション
- 両足跳び(基本)
- 片足跳び(左右)
- サイド・サイド(横方向に小さく動く)
- 二重跳び(強度UP)
- ボクサーステップ(リズム重視)
所要時間:10分/頻度:週2〜3回
縄跳びは 足首・ふくらはぎ が鍛えられる。スプリットステップが安定する。地味だけど、これ毎日やってる人は強い。
4. コートドリル(コートで15分)
実際のコートで、テニスの動き をそのままインターバル化する。
やり方
- ベースラインの サイドラインからサイドラインまで をダッシュ × 5本
- 休憩30秒(ポイント間と同じ)
バリエーション
- サイドステップで往復
- 前後ダッシュ(ベースライン → ネット → ベースライン)
- “X” パターン(コートの4隅を順に走る)
所要時間:15分/頻度:練習前のウォームアップとして
これは 試合と一番近い 動き。練習開始時にやると、その日の練習の質も上がる。
③ 週の組み立て方
「全部やったほうが効く」と思いがちだけど、やりすぎは逆効果。回復が間に合わなくなる。
初心者向け(週合計2回)
- 月曜:縄跳び(10分)
- 木曜:タバタ(10分)
20分/週。これだけでも、1ヶ月で 試合の動きが変わる。
中級者向け(週合計3回)
- 月曜:走るインターバル(20分)
- 水曜:縄跳び(10分)
- 金曜:タバタ(10分)
トータル40分/週。
上級者向け(週合計4回)
- 月曜:走るインターバル(20分)
- 火曜:練習前にコートドリル(15分)
- 木曜:タバタ(10分)
- 土曜:練習前にコートドリル(15分)
ここまでくると、ほぼプロ志向のメニュー。
NGパターン
- 連日強度MAX:筋肉が回復しない。怪我する
- 試合前日にHIIT:試合で動けなくなる
- ランニング1時間 + HIIT:オーバートレーニング
休む日も、トレーニングのうち。
④ よくある失敗と対策
失敗1:3日でやめる
対策:最初は週1回、5分でOK。
「毎日30分やる」は確実に続かない。「週1回、縄跳び5分」で習慣にする。慣れたら増やす。
失敗2:強度が高すぎる
対策:「会話できないけど、吐かない」が目安。
息が上がって会話できないくらいが正解。でも吐くまで追い込むと、次の日に響いて続かない。
失敗3:怪我する
対策:ウォームアップ5分 → メイン → クールダウン5分。
特に ふくらはぎ・アキレス腱 をストレッチしてから。冷えた状態のいきなり全力ダッシュは、肉離れの原因。
失敗4:効果を感じない
対策:1ヶ月続ける。
HIITは1〜2回じゃ変わらない。3〜4週間続けると、ある日急に「あ、3セット目で息切れない」と気づく。
⑤ よくある質問(FAQ)
Q. ジョギングとどっちがいい?
テニスの試合に対しては インターバルのほうが効く。試合のリズムが「全力 → 休憩」の繰り返しだから。
ただ、ジョギングは怪我しにくい。長時間の有酸素は脳と体のリラックスにもなる。両方やるのがベスト。
Q. 試合の前日にやってもいい?
やめたほうがいい。前日は軽いストレッチとウォームアップ程度に。
HIITは筋肉に大きな負荷がかかる。回復に24〜48時間必要。試合の 2〜3日前まで に終わらせる。
Q. 何歳からでもできる?
ある程度の運動経験があるなら可能。ただし、40代以降は心拍計を持つ ことをおすすめする。
最大心拍数の目安は「220 − 年齢」。40歳なら最大180、その 80〜90% がHIIT中の目標心拍。
不安があれば、医師に相談してから始める。
Q. 食事はどうしたらいい?
HIITの2時間前まで に軽食。直前に食べると気持ち悪くなる。
終わった後は 30分以内にタンパク質(プロテイン・ささみ・卵)を入れると、回復が早い。
Q. 心拍計は必要?
最初はなくてOK。慣れてきて「もっと効率よくやりたい」となったら買う。
スマートウォッチ(Apple Watch・Garmin・Fitbit)で十分。
Q. 雨の日はどうする?
縄跳びは家のリビングでできる(縄なしで「エア縄跳び」も可)。タバタも家でできる。
雨でやめる必要はない。家でできるメニューを1つ持っておく と、続く。
Q. 太ももが筋肉痛で動けない
回復に2〜3日 はかかる。痛みがあるうちは無理しない。
軽くストレッチ・ウォーキング・お風呂で温める。痛みが引いてから再開。
まとめ
- テニスの試合は インターバル構造(全力10秒→休憩20秒)
- HIITはこの構造にぴったり 合うトレーニング
- メニューは タバタ・走り・縄跳び・コートドリル の4種類
- 週合計 2〜3回 が目安。やりすぎ厳禁
- 1ヶ月続けると、試合の終盤で差が出る
ぼくはタバタ+縄跳びを週2回ずつでやってる。15分 × 2 = 週30分の投資 で、3セット目の足の動きが明らかに変わった。
「練習はしてるのに、試合になると動けない」という人は、技術じゃなくて インターバル不足 かもしれない。1ヶ月、騙されたと思って続けてみてほしい。
written by テニス日記管理人